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東京沖縄

「サウス・バウンド」奥田英朗

今度までには」のkazlogさんが薦められていること、本屋大賞で第2位を受賞したこと、元々興味があったことと理由はいろいろありますが、休日出勤したこのGW初日の29日、仕事帰りに買ってきました。


物語は2部構成で進んでいき、1部は東京、2部は舞台を一転沖縄に移します。

1部の東京編では、ボクの好きな作家の石田衣良氏の「4TEEN」を彷彿とさせる設定で、12歳という「オトナ」と「コドモ」の間で揺れ動いているココロをとても読みやすく、そして、共感できる内容で展開しています。「自分もこうだった。」とか「自分もこうしたかったけど出来なかった」とか「自分の周りにもこんなヤツいたよ」とか。

甘酸っぱいとか、ほろ苦いとか、28にもなると口に出すのも憚られるような心の片隅に追いやっている感情を思い出させてくれます。


2部の沖縄編。閉塞感に包まれていた東京編とは打って変わり一気に開放的な物語へ展開します。
ユイマール(互いに助け合うことらしい)が根付く南の土地での出来事に主人公は戸惑い、考え、成長し、淡い恋、そして問題にぶつかり立ち向かっていきます。

「ちゅらさん」などを通してテレビで知ったり、こうして本から知識を得たりと、沖縄の魅力は感じているんですが、自分が踏み入れたことのないその地。正直疑いもね。
でも、そんな自分の狭いココロが恥ずかしくなるような何かが沖縄にはあるんでしょうね。

共有財産。すばらしいことだと思います。
日本で、そして世界でそれが実践できればね。ホントに幸せだと。
でも、利権を貪るのに精一杯な国や政治家、その他諸々をみてるとホント夢物語だわ。


一つ決めたこと。
30になるまでには沖縄に行き、何かを感じてこようと思います。
そしたら少しはいい30歳になれるかな。

東京沖縄_a0009853_14381219.jpg
by revolvergdsd | 2006-05-04 14:38 | BOOK

5年ぶりに戻ってきたけど・・・今度こそ続くのか?


by revolvergdsd